ちょこっと英語:受動態

こんにちは、誠泉塾の吉村です。
今回も中学・高校英語でよくある生徒さんからの質問を対話形式でご紹介していきます。

 


「その本は彼に買われます。って何か変な日本語じゃないですか。」


「変ですね。ふつうは彼はその本を買います。ぐらいじゃないんですか?」


「だって受動態(受け身)は~されるって日本語にするんですよね?」


「日本語での意味に拘り過ぎず、受動態(受け身)を使った時の効果を知っておきましょう。」

 

動作の視点変更+行為者のぼかし

 

「その本は彼に読まれます」の真意はどういったものでしょうか。
今回はそこに着眼していきます。
ではさっそく

⓪本来は「彼はその本を買います」になります。
→ He buys the book.

➀動作の受け手を主語にする
→ The book 

➁動作の視点を変更する(be+Vp.p)
→ The book is bought.

Vp.p(過去分詞)は動作を表すキーワードを使って、自分で考えて作り出します
今回は「買う」というキーワードが見えたのでここから作りました。

ちなみにこれで受動態としての文章は完成。
動作の視点は変更され、本来の行為者であるHeがどこにもありません。

消えた行為者を強調したいとき
→ The book is bought by him.

本来であれば消えているもの(行為者)を強調したいときだけ「by+行為者」の形を取ります。
受動態(受け身)だから100%「by+行為者」が必要になると勘違いしないように注意しましょう。

 

無生物主語(モノ主語)で書かれる文章では高い確率で受動態や使役動詞が用いられます。
しかし、何でもかんでも受動態(受け身)に作り替えることができるとは限りません。

では受動態に作り替えることができないとはどういったものでしょうか。
それは以下のような文章です。

He runs in the park.

この文章は受動態の主語になる「動作の受け手」が存在しません
こういった文章を作る動詞のことを「自動詞」と呼んでいます。
よく見る自動詞は「look」「rise」「walk」「swim」などが挙げれます。
ぱっと見たときの自動詞の特徴は「自動詞+前置詞の形になっていることです。
英単語を覚えていく際は、自動詞かどうかを知っておくことも大切ですよ。

それでは今日はここまでです。
また次回お会いしましょう!

 

 


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