「第一志望校へ向かって走るために ~まず敵を知る~ Vol.2」
こんにちは、倉敷駅前校の中尾です。
前回、「第一志望校へ向かって走るために ~まず敵を知る~」で
センター試験の全体像をまとめてみました。
今回はその続編として、センターの特徴について一つ一つ見ていきましょう。
【センター試験の特徴】-受験生向け
① 国公立大の多くは5教科7科目以上が必要
ほとんどの国公立大の必要な受験科目は7科目以上を必要とします。
これはかなり多い!高3になったらできれば毎日全教科に触れておきたいけど、
1日1教科あたり1時間勉強したらそれだけで7時間。まあまず無理ですね。
実際には数学・英語に時間をかけなければならない人が多数になりやすい。
単純暗記系のものをいかに隙間の時間を活用して処理していけるか、が意外に重要。
10から15分でも集中して取り組むと3か月もすれば大きな差になって現れます。
まずは1日の時間の中で自分の空いている時間を見つけるために、タイムスケジュールを振り返ってみましょう。
② 全範囲からまんべんなく出題
センター試験は特に分野の偏りが少ない傾向があります。
ですからヤマを張っても見返りが少ないということになります。
高校3年間(基礎知識から考えると中学・小学から必要なので6年以上かな)の内容を
センター試験当日まで正確に覚えるとなると、一夜漬け的発想では不可能でしょう。
受験学年の1年間を計画的に進めていけるように、高2までに計画性を身に着けておくと受験が有利になります。
③ 全国平均点は6割程度が目安
センター試験の全国平均点は6割程度になることが多いです。
これは偶然ではありません。「センター試験の平均点は6割程度になる」ように作られているのです。
一概には言えませんが、目安としては
6割までは教科書の基本問題レベルまでを習得しているか
8割までは教科書の発展問題レベルまでを習得しているか
8割以上は教科書の難易度を超えた問題にも対応できるか
で問題難易度が設定されていると考えていいです。
基礎知識はすべて教科書に載っていますが、8割以上を望むのであれば
受験レベルの思考力を同時に養わない限り対応は難しいでしょう。
医歯薬系や上位大学を志望する人は、夏までには既習範囲の教科書レベルまでを
傍用問題集をすべてやりこむことによって身につけておくと、一層合格が近づきます。
④ 正確な基礎知識と理解度が試される
センター試験の問題は良問が多いとされます。
それは正確に理解してない人と理解している人を区別するためのポイントと
表現が考え抜かれているからです。
ここで質問です。あなたは「定義」されたものを正確にいえますか?
高2で習いますが、数学から
例題:弧度法の定義を言いなさい。
これ言えない人多いです。何となく慣れで使っている人がものすごく多い。
360°を2πとして~ なんて言っている人はアウトです。
そして数学の定義を理解していないと、他教科の物理の円運動のv=rωという式を
意味も分からず暗記しなければいけません。そういう人を振り落とすのがセンター試験なのです。
数学や国語で覚える言葉の意味(定義)は重要で、思考の出発点になるものです。
ここがあやふやだと他教科にも影響を及ぼします。
では正解を・・・
弧度法の定義
:半径に対する弧の長さの割合を弧に対応する中心角の表現として扱ったもの
これが分かっていると物理のv=rωの式も当たり前に見えますよね。
(詳しく聞きたい人は先生に聞いてみよう)
正確に理解している知識をつけるためには「定義」を自分が正確に言えなければいけません。
苦手な教科こそ一字一句違わず言えるようになれば一気に伸びることも可能です。
将棋のルールを覚えず将棋をしても勝てないのと同じです。
今回はここまでにします。センターについての情報は調べればいくらでも出てきます。周りの人にもっと聞いてみるのもいいですね。