ちょこっと英語:助動詞will
こんにちは、誠泉塾の吉村です。
今回も中学・高校英語でよくある生徒さんからの質問を対話形式でご紹介していきます。
「willは未来形って習ったんですけど、未来なのに過去形ってどういうことですか?」
「どんな問題がありましたか?」
「He would be there.を和訳しなさいです。」
「wouldには過去を表すだけでなく他のはたらきもあります。まずはwillの基本的な使い方を見ていきましょう。」
willの根本は意志
中学ではwillは「~するつもりです」と未来のことを表すと習います。
しかし、高校に入ると「~でしょう」と新しい推量の意味も習います。
助動詞全般としてどうしてもこの「日本語訳」に拘りがちですが
そもそもの使い方を知ることが重要です。
➀意志
I will do my best.
全力を尽くします。
➁意志+否定→拒絶
He will not(won’t) stand up.
彼はどうしても立ち上がろうとしない。
➂意志+過去→過去の強い意志
I would do the work.
どうしてもその仕事をしようとした。
上記の3つは英文だけで識別できますか?
ポイントは「主語」に注目することです。
➀willが「意志」として表れる
→ふつう1人称主語
➁will+notが「拒絶」として表れる
→おもに1人称主語以外
➂wouldが「過去の習慣」として表れる
→おもに1人称主語
になります。
人称に注目することでどの意味として使われているのかの的を絞ることができます。
助動詞の意味だけを丸暗記しても通用しないのでご注意を。
では次はどうでしょうか?
❶推量
He will be downstairs.
彼は下の階にいるでしょう。
❷弱い推量
He would be downstairs.
彼は下の階にいるでしょう。
上記の2つも英文だけで識別できますか?
ポイントは「人称」ではなく「動詞」に注目することです。
❶willが話し手の自信満々な「推量」として表れる
→おもにbe動詞
❷willが話し手のやや自信のある「推量」として表れる
→おもにbe動詞
さて、今回は「意志派生のwill」と「推量のwill」に分けて書きました。
それぞれの使い方にあわせて意味も変わってきますね。
たくさんの意味があるので大変でしょうが、使われる「場面」はある程度限られているのですべてを同じ条件で覚えなくても良いと思います。
ひとまず今回の質問は❷の弱い推量で上手くいくでしょう。
詳しくはまた授業内で紹介します。
ここからはおまけです。
Will you tell me ~?という言い方よりも
Would you tell me ~ ?という言い方のほうが丁寧であると習っていると思います。
これはwill→過去形→wouldであるとガチガチに思っていると納得いかない言い回しです。
確かに過去の意味合いを出すときにもwouldは使いますが
たいていは現在のことについて意味を弱めたりしていることが多いのです。
上記のwill と wouldも現在と過去の違いではなく
意味を弱めるために使い分けています。
その結果、Would you tell me ~?の方が意味が弱まり丁寧な言い回しになっているということです。
では過去を表しているのか?それとも現在のことを意味を弱めて表しているのか?の識別は授業でお伝えしていきます。
それでは今日はここまでです、また次回お会いしましょう!
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